DSF実行副委員長　古手川博久（こてがわ　ひろひさ）

「日本のこと知ってる！」

初端から突拍子もないことを言って「こいつ何言ってんだ！！」と、思われているかも知れませんが、実のところ私自身日本のことを以外と知らない事に気付き始めた今日この頃です。ご紹介が遅れましたDesign Solution Forum初回開催から参加させて頂いております古手川です。

私は、旅行が趣味で若いころは「バカンスは南国だ！！」とか言いながら海外旅行等も行っていました(実際のところ企画倒れが多くあまり行けませんでしたが。。。)。しかし、寄る年波には勝てず海外旅行に行く気力は失せり、この頃は国内の温泉地を巡る小旅行がもっぱらで、その温泉地の近くの観光の名所を見て歩くことが多くなりました。そこで気付いたのは、日本でも行ったことない場所が多いことと、テレビの画像等では見たことがあるが、実際に目の当りにすると結構感動する場所の多いことです。掲載した写真の場所もその場所のひとつで、ニュース等でも16Mを超える雪の壁と紹介され良く知られる黒部アルペンルートですが、実際目の当りにすると、そのスケールに圧倒されます。また、周囲の山々も神々しく光り感動で涙がでそうになるくらいでした。

映画も年間80本近く見るのですが、この頃邦画を見る機会が増えました。こちらも年齢の所為も有るかもしれませんが、脚本が優れた作品も多く今年見た映画だと「追憶」、「22年目の告白」等、人間心理が細かく描写されており中々見応えが有りました。まだ見ていない人がいたら是非レンタルDVD等借りて見てみては如何でしょう。

話しは変わりますが、某番組で、元大手家電メーカーの会長をされた方が、「日本の技術が世界に比べて秀でていると考えるのは、もはやナンセンスだ」というような言葉を聞き、先端技術を引っ張ってこられた方の言動で大きなショックを受けましたし、エレクトロニクスで世界をリードしていた頃に比べれば、実際そうだという事も自分自身感じて無い訳では無いです。ただ、DSF委員会に参加させて頂き、同じ半導体業界に関わる実行委員の方々や講演等や展示等で関わらせて頂き、色々な考えや技術をお持ちの方々と知り合うことができ日本産業界もまだまだ捨てたものでは無いなと感じたのも事実で、このような時代だからこそ同業種の方々の色々な意見を聞き「日本を知る」ということが必要だと考える今日この頃です。

是非、「創ろう、拡げよう、設計者ネットワーク！」を合言葉に企画されたDesign Solution Forumを「日本を知る」という一つの場として気軽に（国内旅行や映画館に出向くように）参加して頂ければ幸いです。

よろしくお願いします。