DSF2021は11月4日(木)～11月5日(金)の二日間開催に決定しました！

創業30年を迎えたラムバスは、祖業であった独自メモリインタフェイスから、事業を多角化させ、現在は、標準インタフェイスIP、セキュリティソリューション、チップビジネスを展開しています。　特にセキュリティは、製品・サービスが多岐に渡り、複雑化しています。本セッションでは、昨今の買収により拡大した事業、及び製品ポートフォリオを解説し、ラムバスソリューションの全体像を掴んで頂きます。

なりすましや資産の盗用といった脅威から機器を守るためには、脅威分析→アーキテクチャ→実装という論理的な順序を踏むことが非常に有効です。本セッションでは、アームが提唱しているPlatform Security Architecture (PSA)並びに、その実装を支援するArm TrustZoneテクノロジーとRambus ハードウェアIPについて解説致します。

IoTセキュリティを取り巻く国際的な動向や、NIST SP800やIEC62443といった国際標準の詳細な内容を解説するだけでなく、日本のサイバーセキュリティ関係施策において今後重点を置くべきポイントをご紹介します。 また、これらのセキュリティ標準規格の重要な要素であるゼロトラストの考え方及び対策についても解説します。

目まぐるしく変化し続けるセキュリティ要件を満たし、それを実際の利用用途で実現するには様々なノウハウが必要となります。このセッションでは現状のFIPS140−2/3/CAVP/CMVPを踏まえつつ、変化する要求・要件にいかに柔軟に対応できるのか、TLS/IPsec/MACsecなどの暗号通信やインライン高速暗号の例を交えて解説します。また、プリンタカートリッジ等の高価値機器において、対策が求められる真贋判定ソリューションについての要求・対策についても概説致します。

以前はLSI開発のプロトタイプとして用いられることが多かったFPGAですが、高集積化・高機能化・低価格化に伴い、製品適用される事例が一般的になってきました。また、FPGAを搭載する製品のシステムが複雑化していることから、様々な要求がFPGAに割り当てられることが多くなり、様々な領域の技術者がFPGAの設計に関わることが多くなっています。
そういった背景の中、MBSE(Model-Based Systems Engineering)を用い、「システムの上流設計をしっかり行う」ことを提案します。

Agnisys社はレジスタ定義に関わる技術を中核に、設計・検証の自動化ツールを提供しています。既存のIP-XACT等のデータを入力として使えるだけでなく、Word、Excelや新規開発したGUIを用いることで、IP-XACTを簡単に記述できます。IP-XACTをから各種バスIFを持つRTLやUVM、ヘッダファイル、ドキュメントも自動生成できます。シーケンス記述用のツール、UVMのリント機能を持つエディタ、シンプルなIPの自動生成ツール、検証環境やSoCのシステム構築ツール等、そのソリューションは多岐に渡ります。

SmartDVはこれまでに600種類以上の検証IPおよび合成可能な検証IPを提供していますが、子会社を別途設立してデザインIP開発にも力を入れています。特に昨今引き合いの多いRISC-V,５G, 8K向けプロトコルのデザインIP拡充すると同時に、オートモーティブ向けに全ての検証IP、デザインIPに対してISO26262の認証を取得予定です。先進のアプリケーションおよびオートモーティブ向けソリューションをお探しの方は、是非本セッションにご参加ください。

[本講演は事前収録による動画講演になります]

モデルベースデザインは、近年はマイコン実装を先導してきたオートモーティブだけでなく半導体や電機メーカーでのASIC/FPGA実装への採用も同様に進んでいます。しかしその一方で、導入を試みたがうまく行かなかったという声も一部から聞こえてきます。
多くのユーザをサポートしてきたアプリケーションエンジニアの観点から、導入の成功・失敗事例を紹介するとともに、C高位合成ツールなどにも通ずる導入のキーポイントを解説します。

C/C++で記述されたソースコードを静的・動的に解析することにより、

（１）SLX C/C++はSW開発者向けに並列化、共有メモリのプロテクト解析、配列・構造体のアクセス解析機能を提供します。
（２）SLX FPGAはHLSツール向けに並列化の提案だけでなく、合成不可能な記述の指摘と変更のためのヒントを与えます。また既存のC/C++コードに自動でHLSプラグマを挿入することで、作業時間の大幅な短縮を実現できます。

是非本セッションにて詳細をご確認下さい。

ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社　杉林　直彦　氏

NanoBridge(ナノブリッジ)は、不揮発で極小サイズの金属原子製スイッチ素子です。FPGAに適用することで、そのFPGAの低消費電力性を向上させます。理由は以下の４つです。①こまめに電源をオフして節電できます。②チップ面積が小さくなり、配線の寄生容量の充放電電流が減ります。③トランジスタ数が減ることで、待機電流が減ります。④金属スイッチには閾値電圧がないため、性能低下なしに電源電圧を下げることができます。

ＮＥＣプラットフォームズ株式会社　浅田　英之　氏

弊社は、４年前からNECの研究者と共に、主にNB-FPGAの民間利用の模索を続けて参りました。この度、この経験に基づき、ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社と共に開発支援活動を始めます。これを踏まえ、このフォーラムでは、NB-FPGAの簡単なご紹介と、既存FPGAとの消費電力や起動時間、高容量キャパシタを使ったIoT Sensor Node回路の動作時間の実験比較を行い、自然エネルギーを使ったFPGAの長時間動作へのアプローチを紹介します。

ビジュアル化されたリント、CDC解析環境を活用することで、発見されたエラーやワーニングの個所をブロック・ダイアグラム上で確認できるだけでなく、ブロック・ダイアグラムから直接ソースコードを表示し、その場で修正できます。またスマート・エディタを使用することで、記述しながら基本的なリントおよび構文チェックを行うことができます。複雑化するFPGAでは今後リントやCDCが重要になると言われています。この機会に使いやすいBPの環境をご確認下さい。

[本講演は事前収録による動画講演になります]

Xilinx社からはCPUコアとRFサンプリングデータコンバータを組み込んだ新規デバイスZynq UltraScale+RFSoCが提供されています。
新規デバイスの立ち上げは、基板/ツール/手順/環境/技術者の理解度等、様々な要因で問題が発生し、時間がかかります。
本講演では、Zynq UltraScale+RFSoC搭載基板ZCU111の立ち上げ時に発生した問題と解決策を紹介します。

CPS(Cyber-Physical System)による現実世界のデータから新たな価値を生み出す社会「Society5.0」の実現に向けて、様々な領域でデータセンシング技術の社会実装が進んでいます。しかし実用化する際に用途や利用環境によって様々な課題が発生します。本講演では、画像や音声センシングの実用化に向けた取り組みの事例を紹介します。

昨今のAI技術は、高度アプリケーション領域でIoTエッジデバイスに新たなパラダイムシフトをもたらしています。特に画像処理ソリューションの分野においては、撮像と画像処理、AI処理との融合により新しい価値と性能を作り出すデザインが進んでいます。講演では、これらの新たなAI技術と画像処理技術の動向および当社のソリューションを紹介します。

未来のIoTでは、モニタリングのみでなく、アクチュエータ自動制御まで行う自律型IoTが望まれています。この実現のためには、測定結果のフィードバック制御だけでは無く、モデリング、機械学習、シミュレーションでの未来予測で効果的な制御が必要です。本講演では、当社開発のIoTセンシングプラットフォームTele-Sentientを自律型IoT化するためのPoCとして、CO2濃度による3密予測、機器制御の開発内容についてご紹介いたします。

[本講演は事前収録による動画講演になります]

増え続ける監視カメラが、LTE/5Gの普及と共に、屋外へさらなる広がりを見せていますが、ディープラーニング技術の普及と合わせて、防犯や安全への活用に大きな期待が寄せられています。EDGEMATRIXでは、クラウドに映像をアップロードしたくない、というニーズを満たすため、P2Pアーキテクチャでサービスを構築しています。本講演では、性能やセキュリティを実現しながら、WebRTCでピアを繋ぐ、映像エッジAIの世界をご紹介します。

[本講演は事前収録による動画講演になります]

現在、米国や欧州では調達要件にセキュリティ標準への対応やサプライチェーン全体でのセキュリティが求められてきており、今後、セキュリティ標準への対応ができていない場合は対象国への輸出や取引ができなくなる可能性があります。IEC62443、NIST SP800、FIPS140-3などの国際標準の制定や、米国国防権限法2020などの調達基準のリリースといった世界の一連の動きに注目し、現在の製造業や重要インフラに求められるセキュリティ要件について解説します。

[本講演は事前収録による動画講演になります]

IoT はネットワークを利用して「遠隔から現場を知る、現場を動かす技術」として、好むと好まざるとに関わらず「IT技術者であれば不可避」な技術です。一方、IoT はデバイス・クラウド・ネットワークの3つの要素に精通している必要があり、「ICTの総合格闘技」とも言われています。本セッションでは、すでにIoTで社会変革を起こしている先端的事例を紹介しながら、そこからIoTにおける通信の役割、そしてデバイスやクラウドとのこれからの付き合い方について紹介し、明日からIoT に取り組むための方法を解説していきます。

メーカーや事業者が運転責任を持つ新たな自動運転時代に向けて、責任を分担する交通システムの重要性は高まっています。その神経としての無線技術には高い信頼性が求められます。実際の実証例を元に、無線技術に関する当社の取り組みや、5G技術との関連についてご紹介します。

AIアクセラレーション機能付きのRISC-Vマイコン「 Kendryte K210 」をメインに、RISC-VマイコンによるエッジAIについて、安価に⾼速なエッジAIを実現できる魅⼒や、Jetsonなどの従来のPCライクな開発ボードとの差異と棲み分け、その他、実際に取り組んでみての四⽅⼭話などを、実例を合わせてご紹介させて頂きます。

[本講演は事前収録による動画講演になります]

RISC-VのリーディングカンパニーであるSiFive™が発表した最先端のテクノロジーについて紹介いたします。具体的には、AIからHPCまでの幅広いアプリケーションに対応するスケーラブルなパフォーマンスを実現する「SiFive IntelligenceVIシリーズコア」やRISC-V PCとしても活用可能なHigh performance RISC-V CoreであるFU740を搭載した新しいボードHiFive Unmatchedの詳細をご説明いたします。

NNgenはONNXなどのDNNモデル記述からアクセラレータ回路のRTLを生成する高位合成ツールです。本講演では、NNgenの開発秘話、利用するメリットを解説します。また、コニカミノルタ社内の活用事例と共同開発の中で見えてきたNNgenを使いこなすノウハウを若手エンジニアから見た視点でご説明します。

Arm Flexible Accessは、様々なArm IPが容易にアクセスできるようになり、本格的なArmベースのSoC開発への参入障壁を下げています。最近ではIPのラインナップもより充実してきております。この講演ではArm Flexible AccessによってASIC開発を容易にするArmの取り組みを紹介します。

当社はGCCコンパイラの商用提供(1995年)や、Linux対応のJTAGデバッガを2001年に業界でいち早く提供し、また自社製品内部にもOSSを利用するなどOSSの利用に積極的な会社です。世界の知恵の宝庫であるOSSから、日々刺激をうける当社のエンジニアが、最先端のツールを届けたいという思いで、LLVM/Clangコンパイラを取り込んだ、RTOS開発プラットフォームSOLIDを開発しました。SOLIDのRTOSと開発環境について、ご紹介します。

皆さんは宇宙を飛んでいる探査機の姿を見たことがあるでしょうか？普段我々が目にするのはイメージ映像で，実は人類は宇宙探査機が実際に活躍している姿をほとんど見たことがありません．GIDLIEはJAXAが開発している宇宙機用の小型軽量自撮りカメラです．組込み深層学習の機能を搭載しており，事前の学習結果を使って「最高の自撮り」を選別し，地球へ届けることを目指しています．

[本講演は事前収録による動画講演になります]

スマホ画像処理ソフトウェアで世界シェアNo1を目指すモルフォ。スマホの撮影に活用される最先端のAI技術やコロナ対策ソリューション、スマートシティ／インフラでの利用が進む監視カメラ向けの要素技術、世界最速級のディープラーニング推論エンジンなど、幅広くご紹介します。モルフォの展開するAI×画像処理の世界にご期待ください。 

画質・音質・レイテンシといった商品を実現する機能・性能の差異化と、コスト・消費電力および開発効率とのバランスをどのようにとるかがLSIのシステムアーキテクチャおよび開発においてますます重要となっています。本公演では、ソニーの商品を支えるLSIの開発事例を紹介しながら、SoCの設計手法について考察します。

Armでは2019年にCortex-Mプロセッサのユーザー命令拡張機能であるCDE(Custom Datapath Extension)のコンセプトを発表し、2020年5月より一部CPU(Cortex-M33)で対応を開始しました。CDEは従来のARM Cortex-M ISAが持つ「堅いバイナリ互換性」と、ユーザー命令拡張がもたらす「柔らかい機能拡張性」の両側面を持ち合わせたARMの命令拡張機能です。CDEを使う事で通常では検証やエコシステム運用に多大な困難を伴うプロセッサ部分への命令拡張がより容易になり、ユーザーが望む命令拡張用ハードウェアを短期間で組み込むことが可能になります。今回の講演ではCDEの動作原理とその実装例について実例を交えてご紹介します。

AIの開発は実証実験やPoCのフェーズから実用化のフェーズへ移行し始めています。一方、AI市場でも最も大きな成長が期待されているのがスマートシティーですが、AIの中でも大量のカメラ映像を分析するIVA（Intelligent Video Analytics）の技術が重要となってきます。本セッションではスマートシティーを実現するための映像エッジAIと大量のエッジデバイスを遠隔制御/管理/運用するために開発された、EDGEMATRIXプラットフォームについてご紹介します。