新型コロナウイルス感染症の拡⼤とそれに伴う会社⽅針により、健康と安全⾯を第⼀に考慮致しました結果、
東芝情報システム株式会社の現地展示を中止としますことをご案内申し上げます。
お客様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
バーチャル展示は開催いたしますので、是非ご覧いただけますと幸いです。
~お客様と共に新たな価値を創造し続ける~
東芝情報システムは、ICTで人々の暮らしや心を豊かにする社会を目指し、エンベデッドシステム、LSI設計、システムインテグレーションの3つのソリューションで事業を展開しています。
私たちは高度なテクノロジーをベースに、デバイスからプラットフォーム、アプリケーション、サービスまで幅広いソリューションでお客様のさまざまな課題を解決し、成長を支えていきます。
■analogramトレーニングキット
analogramトレーニングキットは、analogram(専⽤IC)を使って、様々なアナログ回路を学習できるトレーニングキットです。付属のテキストを参照しながら、何度でもIC上に回路を構成することができ、特性を確認しながら学習を進めることが可能です。また、本キットはハンダ付けを必要としないので、効率的に多くの回路を学ぶことができます。
analogramトレーニングキットは以下のような特長があります。
・ 専⽤ICとテキストを⽤いた、アナログ回路学習キット
・ ハンダ付けが不要(組上げ時間短縮)
・ 容易に何度でも回路変更可能
◇授業に組み⼊れやすい90 分×15 週の章で構成されたスタートブック付
analogramトレーニングキットを学校の授業や、企業の導入教育に用いることで以下のような導入効果が得られます。
◇さまざまな回路をanalogramで瞬時に組上げることができるので、効率的に学習できます。
◇シリコンチップを製造せずに、analogramで半導体回路の特性を測定できます。
◇シミュレーションでは確認できない実際の回路動作を、体感しながら学習できます。
図1「analogramトレーニングキット」
■HTfinder
近年、 ICチップの一部に悪意のある回路として組み込まれた “ハードウェアトロイ” の脅威が深刻化しています。 ハードウェアトロイは、 ICチップに不正な機能を付加し、利用者が想定していない動作を引き起こします。東芝情報システムは早稲田大学と共同で、回路設計工程で組み込まれるハードウェアトロイの検出ツール「HTfinder」を開発しました。
従来は、LSI設計の工程で外部から入手した回路設計情報に「悪意を持つ回路」が組み込まれていたとしても、これを発見する手段がありませんでした。今回開発したハードウェアトロイ検知ツールは、このセキュリティリスクを効率的に発見するもので、開発したLSIを安全なものにします。
ハードウェアトロイ検出ツール「HTfinder」は、以下のような特長を持っています。
・ 半導体回路に隠されたハードウェアトロイを検出
・ 半導体回路にある、悪用されそうな回路も判別
・ 早稲田大学の戸川研究室と技術連携。同研究室の「ハードウェアトロイ検出手法」を適用
「HTfinder」は、半導体回路に隠された不審なハードウェアトロイを 素早く検出。ツールの画面に危険な回路として表示します。
図2「HTfinder」
■リアルタイム3次元予測
アルタイム3次元予測とは、時系列で変化していく3次元データを、AI技術を活用して予測する技術です。 1層の畳み込みニューラルネットワークをエンコーダとデコーダに実装した独自アルゴリズムによって、リアルタイムに時系列で検出されるデータを遅延なく予測できます。 また様々な特徴を持つデータを高精度で予測が可能です。
通常、予測精度を上げるためには計算量を増やす必要がありますが、「精度」と「速度」の間にはトレードオフという問題があります。当社は自社開発した独自のアルゴリズムによってこの問題を解決しました。
本技術はタッチパネル、深度センサー、ドローン、ヒートマップ、VR、自動運転、ディープラーニングの前処理など、様々な分野・用途への応用が期待できます。本技術のプログラムは小規模のため、エッジデバイスへの組込みや、FPGAなどでのハードウェア化が可能です。 この技術を活用することで、ノイズの軽減や、特徴量の鮮鋭化などの効果も得られます。
リアルタイム3次元予測の特長
・ 独自アルゴリズムにより、処理の高速化と高精度化を同時に実現
・ 小規模なためソフトウェア組込みやFPGAなどのハードウェア化が容易
・ ノイズの軽減や特徴量の鮮鋭化も可能
図3「リアルタイム3次元予測」