ケイデンスは電子設計の分野における中心的なリーダーであり、30年以上に渡り蓄積したComputational Softwareに関する専門知識をベースに製品開発を推進し、お客様の設計コンセプトを具現化するためのソフトウェア、ハードウェア、IPを提供しています。Intelligent System Design戦略の下で開発されるエンド・ツー・ エンドのソリューションによって、コンシューマー、ハイパースケールコンピューティング、5Gコミュニケーション、自動車、航空宇宙、産業、ヘルスケアなど様々な先進アプリケーションに向けたチップ、ボードからシステムに至るまで卓越した電子製品の開発を支援しています。
Intelligent System Designは、3つの柱Design Excellence、System Innovation、Pervasive Intelligenceから構成されるケイデンスの戦略で、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を促進するための設計ソリューションとして以下の技術を提供しています。
Design Excellence(卓越した設計)
クラウド上への柔軟なアクセスにも対応する、半導体設計、パッケージ設計、PCB設計に向けて最適化された電子設計自動化(EDA)ツールおよびIPのポートフォリオ
アナログおよびデジタル回路のデザイン生成、シミュレーション、インプリメンテーションおよびサインオフ検証
様々なアプリケーションに向けてSoC設計をカスタマイズするための広範なIPプラットフォーム
System Innovation(システム設計の革新)
セキュリティ、応答性、消費電力などに関する完全なシステムの最適化をサポートするためにEDA技術を拡張
先進パッケージング、安全でセキュアな組み込みソフトウェア、およびプリント基板に関するシステム設計
半導体、パッケージ、ボード、システムまでマルチファブリックに対応する電磁および熱効果の解析
システム、半導体デバイスの協調設計、最適化
Pervasive Intelligence(人工知能の普及)
設計ツール自体と設計フローをさらに改善するためにディープ・ラーニング技術を活用し、さらに電子システムの人工知能機能を実現するためのIPを提供
マシンラーニングによって強化されたEDAツールやEDAフロー
エッジデバイスにおける推論処理の設計に向けたプロセッサIP
ケイデンスは過去6年間にわたり、Fortune誌の「働きたい会社ベスト100」にランキングされ、世界中で働きがいのある会社として選ばれています。
ケイデンスの検証ソリューションを支える検証専用ハードウェア製品Palladium® Z1とProtium™ X1は、ソフトウェアの早期立ち上げ、システムの検証、ハードウェアの効率的なデバッグを可能にします。10億ゲート規模のデザインに対して、高速な立ち上げ時間と完全なハードウェア/ソフトウェア協調検証をサポートする統一されたコンパイルおよびデバッグ環境を提供し、数メガヘルツのパフォーマンスで動作するケイデンスのエミュレーション/プロトタイピング検証環境をご覧ください。
そのなかでも、Protium™ X1 エンタープライズ・プロトタイピング・プラットフォームは、新しいエンタープライズ型のプロトタイピングシステムです。データセンター的な使用に向けて最適化された新しいアーキテクチャによって、高度な拡張性や柔軟性を提供し、新時代のデザインにおける新たな要求に応えます。Protium X1プラットフォームは、最新のブレードベースのハードウェアを、ケイデンスがリードするインプリメンテーション技術やデバッグソフトウェアと共に統合することにより、お客様のFPGAベースプロトタイピング環境を即座にかつ確実に立ち上げ、ファームウェアやソフトウェアの開発を早期に開始するために必要なもの全てを提供します。Protium X1プラットフォームは、早期なファームウェア/ソフトウェア開発、高パフォーマンスなハードウェアのリグレッションテスト、フルシステム検証を実現するための確かな選択肢です。
人工知能(AI)は人々の生活に大変革をもたらします。そしてその恩恵は、自動運転や医療診断などの進歩を加速し、すべての人にもたらされるでしょう。それはどのように実現されるのでしょうか。畳み込みニューラルネットワークや再帰型ニューラルネットワーク、マシンラーニングやディープ・ラーニングは、電子機器の変革を進展させ、ソフトウェアとIPの進化により新たなシリコン・ルネサンスの幕が開きます。今、電子業界は、大規模化する設計データやシミュレーションデータ、それにより増大する設計の複雑さや生産性向上に関する課題への対応に取り組んでいます。
ケイデンスは、すでにマシンラーニングの技術をEDA技術に適用し、設計フローにおける様々なステップにおいてより優れた予測性の高い結果を得ています。マシンラーニングにより設計プロセスをさらにスマートなものにして手作業が介入する必要性を削減できれば、お客様の市場投入時期を加速することに役立てることができるはずです。ケイデンスの目標は、設計チームが数週間、数ヶ月かけて検討するような共通の問題を短時間で解決するためのソリューションをケイデンスのツール自体が提案できるようにすることです。 また、マシンラーニングとディープ・ラーニング研究の最先端企業として、設計の改善を目標にIC設計と検証技術を向上させています。ケイデンスのマシンラーニング・チームは、アルゴリズムのライブラリを蓄積し、複数のプラットフォームや製品で共通に利用することで、マシンラーニングによる革新がEDAおよびIPソリューションに幅広く波及するよう努めています。
自動車の進化と共に、電子システムとソフトウェアの占める役割は年々大きくなっています。自動運転のレベルが上がるに従い、車両に搭載される電子システムはより複雑で、より高性能で、より多数のコンポーネントが必要とされ、ソフトウェアのコード量は増大の一途をたどっています。最新の半導体技術に基づく高度に統合されたスケーラブルなシステムは、カスタマーの要件に合わせ差別化された製品を作成するためのキーとなっています。 高性能なSoCを使用すると、自動車は周囲をより詳細にリアルタイムに「認識」できますが、チップ面積、消費電力、およびパフォーマンスの点でコストがかかります。
ケイデンスはオートモティブソリューションの一つとして自動運転・ADAS向けにIPを提供しています。Cadence®Tensilica®プロセッサIPは、高性能かつ低電力であり、車載カメラ、レーダー、LIDARセンサーなどエッジでのリアルタイム処理を可能とします。また、センサーからの情報を基に、AIによる「認識」をリアルタイムに実行します。名古屋大学と協力し、自動運転ソフトウェアである「AUTOWARE」をTensilicaに搭載し、実車による実証実験を行いました。ケイデンスはAutowareファウンデーションのメンバーとして、自動運転の実用化を支援しています。
Cadence Design IPは、さまざまな標準高速通信およびメモリインターフェイスを介して、高解像度のビデオ、画像、センサーデータの低遅延、高帯域幅の伝送を保証します。ISO26262に準拠し、また、AEC-Q100に対応しており車載向けにすぐに使用可能です。また、ミリ波レーダーのソリューションとして、AWR®RFを提供しています。車載レーダーのフロントエンドおよびビームステアリングアンテナアレイの実装を最適化します。
ケイデンスは、自動運転に必要とされる複雑な機能に対応したサブシステムを容易かつ高品質で構築することを可能にします。Green Hills Softwareとの連携により、ハードウェアだけでなくソフトウェアを含め、セキュアなサブシステムの構築を支援しています。
ケイデンスのオートモティブソリューションは、より確実に次世代の自動運転を実現するための選択肢です。
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